オタマジャク子(以下、オタマ)とは、わが家の4歳の一人娘。カエルキャラの母なので、子もオタマ。
そんなオタマの、4歳の夏の成長の記録です。(親バカ満載要注意。主に親の備忘録)
オタマは、0歳代から保育園に通っている。通園4年目のこの春、やっと年少さんになった。6年間の保育園生活の折り返しである。
オタマは、両親に似て人見知りだ。保育園でも最初の2年間ほどは担任以外の先生にはなつかず、ほかの保護者に話しかけられても、恥ずかしそうにモジモジしているクチ。そんなオタマの人見知りぶり、私は嫌いではない。私自身は「人見知り気味でもいいじゃん」と思っている。「人見知りを克服しようね」とか言われると、内心イラッとくる。人見知りは、信頼できる人・愛着のある存在を認識し、そうでない者を自分なりに認識している証拠かなーなどと思うので。・・・まあ、程度問題ですけど。
そんなオタマ。
去年の春、諸般の事情で1年早く年少さんのクラスに上がったあたりから、様子が変わってきた。先生やお友だちとの関係もぐんと広がり、本人も運動会などの行事に積極的に参加するようになった。
そしてこの春。以前から通いたがっていた水泳教室に通うようになったオタマ。当初、夫も私も、「親から離れてプール入るとか、ウチの子大丈夫なん?泣くんちゃう?ま、泣いたら泣いたでいっかー」と話していたのだが。いざ初日を迎えてみると、オタマはすんなりと担当コーチに手を引かれて、プールサイドへ旅立っていった。
そして夏。保育園でもプールが始まり、オタマに大きな変化が訪れる。
スイミングに通っているオタマは、今年度のクラスの中では水が得意だったらしい。潜ったり、ちょっとバタ足したり、が上手な方だったのが、オタマには大きな自信になったようなのだ。そのイキイキぶりに、先生も親も感無量というか。人見知りで引っ込み思案だったオタマは、スイミングに通って、自分なりに自信をつけたんだろうと思う。一段と楽しそうに保育園とスイミングに通い、一段とオマセな物言いをするようになった。きっと今頃がいちばん可愛い時期なんだよなーと思いながら、夏の夕陽を背に走り回るオタマの背中を見ていた。
秋になると、保育園は運動会一色。オタマは、たぶん私に似て、負けず嫌いだ。明らかに運動オンチなんだけど、まだ本人はそこに気付いていないので、運動会のかけっこでは、イチバンになりたいと言う。
連日、砂ホコリにまみれて練習し、迎えた運動会当日。
いちばん気合が入っていたかけっこで、なんと・・・
オタマは、転倒してしまった。
それでも、すぐに立ち上がり、ゴールまで駆け抜けたオタマ。
私からは背中しか見えなかったんだけど、その寂しそうに丸まった背中を、園長先生が静かにさすってくれている。
泣きたいんだろうな・・・ と思った。でも、本人は泣いてなさそうだったので、私もグッと涙をこらえた。
競技が終わり、各家庭わが子を迎えに行く。私の姿を見るなり、オタマは駆け寄ってきた。
抱きとめて、抱き上げた瞬間、オタマは私の首筋に顔を埋める。
よくがんばったね、お顔見せて。
そう言って無理に顔を上げさせると、案の定、頬に光るものが。
本人は、残念だったし恥ずかしかったのだと思う。
しかしながら、先生方や多くの保護者に、「転んでもすぐに立ち上がって走ったの、えらかったで!」と褒められて、娘なりに気持が収まった様子。
こうして、娘の4歳の夏が過ぎ、オタマジャクシだと思っていた娘のお尻から、ふと気がつけばシッポがなくなっていた・・・ような気がする。
オマケ。
そんな娘は先日、スイミング主催の遠足に親ナシで参加して、夕方意気揚々と帰ってきた。この神経の太さ、誰に似たんだろう・・・(たぶん、私)